元祖銀河系ラーメン「リオブール」に行ってきた
場所は小田急線鶴間駅(西口)より徒歩10分(神奈川県大和市上草柳7-8-6)
店から少し離れたところに駐車場あり。
ただし1台分しか確保していないので、空いているかは時の運だね。
お店は外から中の様子がよく見えず、入口扉の内側に黒い玄関レースカーテンあり。
また元祖銀河系とあるので宇宙空間を意識した暗い店内を想像していたけど、実際はウッド調の落ち着いた雰囲気。
リオブールのメニュー
元祖銀河系という店名も奇抜だけどメニューもこれまた独創的。どこに銀河を感じるのかは謎だけど、アヒージョの付いた銀河系ラーメンを始め、太陽系の鯛白湯ラーメン。特に目を惹いたのはモンブランラーメンにカプチーノラーメン。
もちろん本物のモンブランやカプチーノを使っているワケではないが、この発想、まさに銀河系を掌握する店主さんの小宇宙(コスモ)を感じたわ。
なお、どのラーメンでも替え玉は200円。ライス1杯は無料で2杯目から200円となっている。
また濃厚鯛つけ麺のみランチメニューとして提供。もちろんこれもライス1杯までは無料。そしてミニイカキーマカレーが付いたセットもあり。
注文したのは「銀河系ラーメン+ミニイカキーマカレー(1,390円)」
ポタージュ色の白湯スープは適度な粘度を保ったキメの細かい滑らかな口当たりのもの。変なクセも臭みもないのだが、独特な動物系の旨みとコクが強く感じられる。
鶏ガラとはまた違った味わいなので、おそらくこれが鴨の骨髄エキス味なのだろうと理解。
角の立った麺は中細ストレートで断面が四角いのが面白い。茹で加減はやや固め。ムッチリとしたコシ強さがありプツプツとした歯切れの良さとツルツルとした啜り心地を備えつつ、しっかりと鴨白湯スープを纏ってくる。
トッピングには銀河系と書かれた揚げた餃子の皮、小ぶりで厚みのある岩手鴨、水菜、キクラゲ、そしてネギ。やはり鴨と言えばネギなのだろう。
鴨肉はやや塩気があるも、じんわりとした旨みが広がり後味はサッパリ。
エビと豚肉のアヒージョはニンニクの効いたピリ辛オイル仕立て。程よい噛み応えを残した豚肉とプリプリのエビには味が満遍なくシミシミ。
実は料理の提供時に「アヒージョは麺の中に入れてお召し上がりください」と言われたが、まずは様子見で少しだけ入れて食べてみると、鴨白湯スープのコク深い独特な旨みにピリ辛ニンニク味が加わることで絶妙な乳化のような状態になり、更なる美味さが口の中に広がると知る。当然、スープのバランスを崩すこともなし。
これは確かに店主さんが「全て入れてください」と言っていた意味にも納得の美味しさ。
・・・とは言え、ベースの鴨白湯スープだけでも非常の良い味なので、少しずつ味変を楽しむのもアリかな?
しかし単にラーメンにアヒージョを合わせるという独創的な発想だけでなく全体の味バランスも考えられており、まさに「銀河系」という名に恥じない逸品だと思ったよ。
続いてミニイカキーマカレー。いわゆるイカのキーマカレーで上にはイカスミが添えられる。
ミニと謳うだけあってグレイビーボートとスプーンの大きさからも察せると思うが、意外と器は深めでたっぷり。粘度は低くサラリとしているのだが、口の中に入れた瞬間からイカわたの濃厚なコクと味がどっしり重く舌に残ってしばらく留まる。マジでメチャクチャ濃厚。ただし辛さは弱め。
キーマなので一応は挽肉は入っているものの、イカの味が濃すぎて肉の味は良く分らず。
とにかくイカわたのコク深さ、イカスミの穏やかな甘みがマッチ。ただしこれは好みが分かれそうな味だね。個人的には大当たり。
そう言えばライスはセルフサービスとなっており、先ほども書いたけど1杯までは無料。器は小さめ。大盛りはともかく山盛りやマンガ盛りにするのも可能だが、その辺は自己判断にお任せ。
またライスの近くには4種の副菜が用意されており、訪れた日は「ふきのとう味噌」「ピクルス」「昆布佃煮」「ザーサイ」が置いてあった。こちらも好きなだけ盛れるが、大人としての良識があえば言わずもがな。
塩味ベースのザーサイはカリッとした歯応え。後追いでピリ辛が広がりご飯がすすむ系。日高昆布の佃煮は極細切りとなっておりコリコリ食感のさっぱり味。薄ら粘りあり。
瓶に「しょっぱいので少しづつ」と書かれた新潟産ふきのとう味噌。独特な苦味と塩味そして旨味と地味深さでしみじみ美味い。また思ったほどしょっぱくは無かったかな。
程よい酸味の爽やかピクルスは箸休めに嬉しい一品。ちゃんと歯応えがあるのも自分好み。ピクルスもモノによっては歯応えがなくフニャフニャのもあるからね。
お店が駅から少し離れていることと元祖銀河系という奇抜なネーミング、外観の雰囲気、また店先に貼ってある個性的なメニュー揃いで少し入ることに躊躇したけれど、ラーメンはもちろんカレーも丁寧に作られており、更にはサービスの副菜の味も良く、どれも美味しく楽しむことが出来たよ。