活魚料理の店「魚がし」に行ってきた
場所はJR淵野辺駅の北口より徒歩4分(神奈川県相模原市中央区淵野辺4-38-7)
Googleマップの営業時間を見ると11:30と書いてあるが、実際は12時頃より営業となっていた。まぁ若干のフライングはあって12時ジャストに伺ったら既にお客が数名ほど。
店内は入口付近の小上がり席、厨房のあるカウンター席と小上がり席の構成。
特に座る場所を案内されないので、空いている席に勝手に座るスタイル。
また最初にお茶などは提供されず料理と一緒に出てくる。
魚がしのランチメニュー
卓上にメニュー表は無く壁のホワイトボードのみに記載。
種類は「刺身」「あら煮」「焼き魚」「ねぎとろ」のみと至ってシンプル。
注文したのは「刺身定食(980円)」
刺身は全部で5種。マグロの赤身に中トロ、カンパチ、赤貝、甘エビ。
秋から旬のカンパチは身が締まってキレのある食感。角も立って新鮮そのもの。
厚みもしっかり。脂は少なめでサッパリとした味わい。
赤身のマグロも生臭さは皆無。当然ドリップなど出ておらず。また下処理が丁寧で筋の部位も気にならず食べやすい。
安いマグロの刺身だと筋張った部分が多かったりするんだよね。
大葉の下に隠れてよく見えなかった中トロ。てっきり小さいモノが数切れ入っているのかと思ったら、厚みもあるけど1枚のサイズが大きくて食べ応えあり。
脂も乗ってねっとり柔らかく旨味あり。
そしてワサビは安物チューブではなくちゃんとおろしたモノ。辛さ控えめ香り良し。
小鉢は2種。
根菜きんぴら、おからの煮物。これがまた味付けが良いのよ。
薄味ピリ辛仕立てのきんぴらはレンコンのシャキッとした歯ざわり、ゴボウのコリッと食感が相まって美味い。
おから煮物もフカフカと柔らかく味付けも上品。やはり手作りってのは良いね。個人的に小鉢に手抜きなしのお店は良店だと思う。
お茶のおかわりを頂いた時に「刺身も美味しいけど小鉢も美味しいですね」と言わずにいれなかったもんな。
味噌汁の具はキャベツ、シメジ、豆腐とたっぷり。出汁も効いてて普通に美味い。
続いてこれまた分厚い赤貝。あえて貝の旨味を味わうべくワサビ抜き、醤油ちょん漬け。
コリコリとした食感、口の中に広がる潮の香り、貝の旨味。改めて自分は貝が好きなんだなと再確認。
正直に言うと最初は「なんでサーモンが1キレだけ?」と思ったが、よく見たら赤貝で内心ガッツポーズしたよ。
そしてねっとり濃厚な甘海老。ちゃんと頭が取ってある配慮が嬉しい。しかも3匹付いてるのが更に嬉しい。
ちなみにご飯はおかわり自由。
ただし料理提供時に「おかわり自由」の説明は無いので、刺身とご飯のバランスを考えながら食べていたけど、別のお客が「ご飯おかわりお願いします」と言っていたので、おかわり自由なのだと知る。
しかも後から来たお客は最初から「ご飯大盛り」と頼んでいたっけ。
ところで店主がちょっと気難しそうな、いかにも職人という感じだったけど、会計時や退店時に深々と頭を下げてくれて、しかも「ごちそうさまでした」と挨拶した時に「お粗末様でした」と言われて恐縮しちゃったよ。
仕入れる日によって内容は変わると思うけど、新鮮、丁寧、ボリュームありの刺身定食が980円は安いよね。これは間違いなく満足できるランチだと思った。