ご休憩処「CLOVER(くろうばぁ)」でランチ
場所:小田急の相模大野駅(北口)から徒歩5分(神奈川県相模原市南区相模大野2-16-20)
営業時間:11:30~22:00
喫煙:不可 定休日:無休 駐車場:なし
住宅街の一角にあるお店は周りに同化してかなり分かりづらい。
赤い看板が掲げてあるにも関わらず、何故か見落としてしまいそうなステルス店舗。まさに知る人ぞ知るお店。
入口にメニューも無ければOPENの文字も無い。タバコ屋みたいで本当にやっているのか心配になるが、意を決して入店。
店内は靴を脱いで上がるフローリング。座席数は2卓のみとかなり小規模だが不思議と居心地が良い。BGMには懐メロが流れて妙に落ち着く感じ。
CLOVER(くろうばぁ)のメニュー
本日のメニューは食材の仕入れ状況にもよるが、基本は変わらず一緒。またビーフシチューと同様にグリーンカレーも土鍋で提供。そしてミートソースにはクルミが入っているとのこと。
「グリーンカレーにゅうめん」って面白いですねと話したら、以前勤めていたところの賄いメニューだったのを真似したと教えてもらった。
注文したのは「土鍋ビーフシチュー(1,300円)」
ゴロンと厚切り牛肉が入ったビーフシチューはサラリとしたルー。酸味が穏やかで舌触りは滑らか。生クリームの薄っすらとした甘さがが加わることによって、コクと深みを引き立てている。
牛スネ肉は細かい繊維が入っているも、かなり時間をかけて煮込まれている。よって非常に柔らかく、いわゆる「噛むと無くなる」ほど。
また赤身なので脂っこさは皆無、もちろん筋っぽさも皆無。パサつきもなし。それでいて牛肉の旨味をしっかり感じられるモノ。
おそらく肉の表面が焼かれていないため、肉のモキュモキュっとした柔らかさが出ているのかな?
具材はシンプルにジャガイモ、人参、玉ねぎ、ブロッコリー。
鮮やかな食の三原色が非常に美しい。根菜の量とのバランスもよく、しっかりスープと牛肉が楽しめるようになっていた。
マスターは「どのご家庭でも作れる一般的な味ですよ」と謙遜していたが、いやいや、これだけ手間暇と時間をかけて丁寧に作るのはそう簡単に真似は出来ないよね。
サラダはレタスとトマトに酸味あるドレッシング。器にたっぷりで良い箸休め。
酸味を抑えたビーフシチューが上品で穏やかな味わいなので、ドレッシングのスッキリした爽やかな味が口の中をさっぱりとしてくれるのがイイね。
ライスの量は皿に山盛りで申し分なし。
ここでシチューをライスの上にかけるか悩んだが、あえてスプーンにライスを乗せてシチューに軽く浸して食べることにした。ま、どっちでも良いんだけどね。
固めに炊いてあるライスがスープを吸って、これまた美味い。ピンポイントで少しづつ浸して食べたほうが良いな。
食後はサービスとして、ナッツ入り手作りケーキとコーヒーを振る舞ってもらう
なお、デザートがあるときはサービスするけど、無いときは無いので毎回は期待しないように・・・って感じかな?
「まだ試作品なので厚みは薄いですけど」と言っていたが、4種のナッツ(クルミ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド)がたっぷり入ってボリュームあり。
ケーキの甘さは控えめであるも、砕いたナッツの柔らかな甘みとガリゴリ食感が相まって美味い。
香りの良いコーヒーは弱めの苦味と酸味がややあってコク深い。で、それがこのナッツケーキに非常によく合うんだわ。
どうやらマスターは料理以外にもお菓子作りも凝っているらしく、以前はチーズケーキやガトーショコラ、プリンなども作っていたが、なにぶん気まぐれなので日によって違うとのこと。
思えばメニュー表にケーキ類がなかったので、今後は提供していくのかな?
それはそうと非常に気さくなマスターで初訪問にも関わらず、お店やメニューの話、なぜ外に看板が出ていないかの裏話など色々と会話ができて、一人で訪れていても非常に楽しいランチタイムを過ごすことが出来た。ちなみにお店は今年で9年目だそうです。
正直な話、こんな目立たない場所でもコロナ禍に屈せずお店が長く続いているのは、料理もそうだが話していてマスターの優しさと人柄の良さもあるのだろうなと思った。