春美食堂に行ってきた
場所は「千葉県山武郡九十九里町小関2347-18」
釣りスポットで有名な片貝漁港のすぐ近く。
外観が目立たないので、うっかりすると通り過ぎてしまう。なお駐車スペースは店の前に3台の駐車可能。正式な駐車場ではなく歩道に少し被る感じかな。
店内はテーブル席と小上がり席。
主に朝早くから漁港で働く漁師向けの大衆食堂なので小洒落た感は全く無いが、窓から入ってくる海風、潮の香り、このノスタルジックで海の家に居るような雰囲気がイイ。
お母さん1人でやっているワンオペのお店なので注文してから少し待つけれど、おそらく鮮魚を捌いてから揚げているので時間がかかるのだろう。またお母さんの愛想が良いのもマル。
「春美食堂」のメニュー
メインはイワシフライ。その他にもラーメンや丼モノなどもあり。ただやっぱり九十九里と言えばイワシだよね。なお、営業時間が朝6時からということもあって朝食メニューもある。ちょっと高いけどね。
注文したのは「イワシ・サバ定食(900円)」
そそり立つフライはイワシ3枚サバ1枚。てっきりイワシは小さいのが1匹まるごとかと思ったが、背開きになる立派なサイズ。そしてサバは3枚下ろしの片身かと思ったが、これまた背開きになったもの。
荒目なパン粉をまとった薄い衣はサックサク。この音を聞かせるためyoutubeに上げた動画はBGMを止めてしまう程。とにかく軽くてフカフカ食感。
フライの下味は薄めというか殆ど無し。だけど青魚特有の臭みも無し。それを消すための生姜の味もなし。やはり新鮮、そして丁寧な下ごしらえだからこそ生臭さは感じないのかな。
ひとまず何も付けずにプレーンで食べるとイワシの味がダイレクトに味わえる。生臭さは無いと言えどプレーンで食べるよりも、やはりソースをかけた方が旨い。
そして塩。ソースも良いが塩のサッパリした味もよく合うね。ちなみにイワシの種類を伺うとマイワシとのこと。時期によってはカタクチイワシの時も。
添えてある辛子は辛味が穏やかな本からし。たっぷり塗ってもツンと来る辛さはなし。辛さでイワシの味をスポイルせず、ほどよい引き立て役になっている。
続いてサバフライ。
小サバなので背開きのモノ。サイズはイワシより少し大きいけど、言われなければ外見だと全く分からないよね。更にはサバ独特の血生臭さも無し。
イワシもそうだけど、サバもしっかり下処理がされているので臭さを感じない。もちろん、こちらも衣サクサク、身はふっくら柔らか。そして小骨も気にならず食べやすい。
本当は最初にイワシ・アジ定食を頼んだが、ここ最近はアジが不漁で捕れないとのこと。仕入れ値も上がっているみたいだし、今しばらくは食べられないのかな。
そういえば隣で「ラーメンセットのイワシ・ライス(750円)」を注文している人がいたのでチラ見すると、フルサイズのラーメンにイワシフライが3枚、そしてご飯とかなりのボリューム。
また「イワシフライ定食(850円)」を見ると、イワシフライ4枚にご飯と味噌汁。明らかにイワシフライ4枚の定食よりもイワシフライ3枚にラーメンとライスが付いたセットの方が安いよね。だってラーメンが付いて100円安いんだよ?もしかして値段設定を間違えているのかと勘ぐったよ。
周囲には九十九里浜に訪れる観光客相手のお店が多い中、リーズナブルにイワシ料理(揚げ物オンリーだけど)が食べられる海の家のような大衆食堂の「春美食堂」でした。